施設部の代表的な業務は、設備監視業務です。藤田学園にある様々な設備を管理し、異常がないかを監視する仕事です。
その中でも特にインフラ（電気・水・空調・医療ガス）関係の設備に不具合が生じると、患者さんの命に直結してしまう場合があるため、施設部では夜間も交代制で設備監視を行う当直業務を行っています。日々の当直業務では、異常事態が起きるかもしれないという緊張感もあるのですが、どのような状況でも緊急連絡体制が確立されているため、先輩職員の方々のアドバイスを受けることができる安心感があります。
我々施設部は、患者さんが安心して治療に専念できる環境を整えること、藤田学園で働く全ての職員が高いパフォーマンスを発揮できるよう学園内の設備を管理しサポートすることがやりがいです。

設備監視業務の他に、工事管理業務も行っています。工事管理業務は、各現場から発生する「設備が故障した」、「新しく設備を設置したい」、「部屋の改修をしたい」などの依頼に基づき工事を起案します。工事によっては、騒音や匂いが出るもの、通路の封鎖や制限、一時的な停電や断水を行わないと実施できない場合もあります。このような場合、来院患者さん・入院患者さん・職員など様々な部門に影響を及ぼすことが考えられます。そのため、あらかじめ工事の詳細を念入りに確認し、影響が出る場所へ足を運び、関係者へ直接説明を行うように気を付けています。このように、人と人のつながりを意識し、密にコミュニケーションを取ることで、信頼関係を築くことができています。

学生時代は建築系の学部を専攻していました。就職活動時、エントリーをしようと考えていた建築関係の求人は他業種と比べて休日が少なく、このまま進路を決めていいのだろうかと迷っていました。漠然と休日の少ない企業を避けていた所に、所属していた研究室の先生から、藤田学園の技術員求人があるとお話をいただいたのがきっかけになります。
初めは、大学や病院において自身の学んできた知識が役に立つのだろうかという不安もありましたが、大学の先輩方が実際に藤田学園の施設部で働いていると知りOB訪問をしました。その際に、実際の業務内容や働き方について話を聞き、自身の学びを活かし成長することができると感じたため藤田学園への入職を決心しました。
また、施設部は長期休暇の取得を推奨しているので旅行に行ったり実家に帰省したりすることで、モチベーション維持や仕事とプライベートのメリハリができて働きやすい環境です。（GW、夏休み、9月、お正月に１週間程度のお休みが取得可能）

2020年4月 藤田医科大学岡崎医療センター開院時、施設部のオープニングスタッフとして約２年間岡崎医療センターでの勤務に従事しました。
開院に向けての準備業務は順調ではありませんでした。センター建設後、医療機器等の搬入段階で、当時横浜港で検疫中であったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客乗員を受け入れることが決まり、とにかく激動の日々を送っていました。このような大変な時期を様々な部署の職員と協力し乗り越えた結果、各部門との強い信頼関係を築くことができ、責任者クラスの方から相談や依頼を受けるようになりました。
岡崎医療センターでの勤務を通して学んだこと、現在の業務でも意識していることは、「とにかくやれることをやってみよう、躓いたら聞いてみよう、やって失敗したら何がダメだったか考えよう」です。この考えを持ち行動をしていると、知らぬ間にいろんな人と助ける・助けられる関係が広がっていました。これからもこの貴重な経験を忘れずに、頑張りたいと思います。

専門知識のスキルアップと、資格を取得することです。
現在行っている業務の中で保守管理業務があります。保守管理業務の中で、私は「給排水・衛生部門」を担当しています。
水は、生活する上で必要不可欠であり、なにか異常が発生すれば治療・生活・研究に多大な影響を及ぼす重要なインフラになります。また、使った水を捨てる排水も重要なインフラになります。藤田学園は、総合排水処理施設※であり適正に処理して河川に放流しています。藤田学園に関わる方々に適正に水を供給し、使用した水は適正に処理して排出するためには、多くの知識と経験が必要だと考えています。このように、水関係の知識の取得を目指しスキルアップしたいと考えています。また、大学で学んだ建築の知識をさらに深め、いずれは一級建築士※の資格取得しより幅の広い業務に貢献することが目標です。
※排水処理施設：排水が基準値以下となるように有害物質等を取り除く処理を行う施設のこと
※一級建築士：国家資格に合格し、国土交通大臣の免許を受け、設計、工事監理等の業務を行う者

ゆっくり過ごしたり、趣味の料理をしています。（最近は美味しいローストビーフを作ることにハマっています！！）
また、毎年地元である愛知県高浜市の「秋の例大祭」というお祭りに参加をしています。お祭りは毎年、10月の第２日曜日に高浜市の吉浜神明社で開催されます。出店が出ていたり、馬に掴まり馬場を駆ける「おまんと」や、空に向けて矢を放つ「射放弓」などとても盛り上がります。
私は、お祭り参加者に対して着物の着付けをしているので、今は本番に向けて練習を行っています。私が着付けた子達が参加していますので、ぜひ遊びに来てください。お待ちしております！